理科が苦手な生徒が定期テストで高得点を取るためにすること
理科の定期テストで得点が取れない生徒は「予習」を大切にしよう
理科の定期テストでしっかり得点できない場合は、学校の授業でもよく分からないところがある場合が多いです。「数学が苦手な生徒が定期テストで高得点を取るためにすること」や「英語が苦手な生徒が定期テストで高得点を取るためにすること」、「国語が苦手な生徒が定期テストで高得点を取るためにすること」でもお伝えしたことの繰り返しとなってしまいますが、そのままでは、学校の授業を有効に活用できない場合どころか、授業を受けることが苦痛に感じてしまうことにもつながってしまいます。そのため、学校の授業の内容をしっかり理解できるようにするため、まずは予習をしっかりして7割~8割程度は事前に理解しておくことが最も大切です。
予習の大切さについての以前の記事「予習と復習のどちらが大切か」もぜひご覧下さい。
理科の「予習」では何をすればよいのか
では、実際に理科の「予習」で何をすればよいかを説明いたします。
①次の学校の授業で学習する教科書のページを読み、大切な語句や読めない漢字や書けない漢字をノートに書き出して覚える
まず、教科書を丁寧に読んでいき、大切な語句等と読めない漢字や書けない漢字をノートに書き出しましょう。大切な語句等だけではなく、過去に習ったけど読めない・書けない漢字は1つも漏らさずノートに書き出しましょう。漢字を書き出すときは、大切な語句等を書き出したページとは違うページに、ノートの左端に読み、その右側に少し間を空けて漢字を書くようにして、1つの漢字でノートの1行を使うように書き出すと、読みが見えるようにノートの右側を折り返したり、筆箱などで隠したりして、読みを見ながら漢字を書くテスト形式の練習ができます。
②教科書を読み全体の内容を理解しながら、写真や図、表などの内容も覚える
①で大切な語句等や読めない漢字・書けない漢字は身についたと思うので、今度は教科書を読んで内容をしっかり理解しながら、写真や図、表などの内容もしっかり確認て覚えるようにしましょう。特に理科は写真などに実験の内容や植物など覚える必要がある大切な情報がたくさんあります。しっかり確認して覚えるようにしましょう。
③次の学校の授業で学習する教科書のページと対応する学校のワーク(ドリル)を解いて、丸つけをして、復習をしましょう。
教科書の学習ができたら、実際の問題で解けるようになるために学校のワーク(ドリル)の対応するページを解いてみましょう。注意点としては、予習で学校のワークをするときは必ず大問毎に丸つけをして、しっかり理解できていれば次の問題に進み、もし間違っていたり苦手だったりしたらその都度しっかり復習して理解してから次の問題に進むようにしましょう。この時、解説を見ても分からない問題があれば、その問題に付箋を貼るなどしておきましょう。
ここで1~2割程度の問題が分からなくても学校の授業を聞くことによって理解できたり、後で友達や先生に聞いて理解することができたりするので大丈夫ですが、あまりに解けない問題が多い時は、
a.書店で参考書を買って利用したり、インターネットで調べたりする
b.保護者や友達に教えてもらう
c.学習塾に通って教えてもらう
のいずれかの方法で8割程度はしっかり理解して解けるようにしておきましょう。
この①~③が学校の授業を受ける前に予習で学習しておくことです。かなり大変だと感じたのではないでしょうか。もし理科が得意な生徒であれば、学校の授業で先生が説明した内容を聞きながらや教科書の内容がしっかり理解でき、ワーク等の問題もスムーズに解けるので良いのですが、そうでない場合はそうなるために予習に力を入れることは必然となります。学校の授業がもっとも時間をかけて丁寧に教えてくれるので、そこで分からないところがあってはいけないのです。
慣れるまでは予習がとても大変だと感じられるかと思いますが、慣れてくれば短時間でできるようになります。それまで上記①~③を妥協せずしっかり取り組んでみて下さい。一生懸命予習に取り組めば、1週間後には学校の授業の理解度が大きく変わっていることと思います。
学校の授業では何をすればよいか
次に、学校の授業では何をすればよいかについて説明します。
①予習で教科書やワークをしたときに分からなかったところを、授業を聞いて理解する
教科書やワークを予習したときに分からなかったところや不安に思ったところを、授業をしっかりと聞いて理解します。
②予習して理解したことが正しいのか(間違って理解していないか)の確認をする
予習で覚えたことや考え方、解き方などが本当に正しいか確認します。教科書を読んで自分で考え理解したことがきちんと合っているか確認しましょう。自分では正しいと思っていた理解していたことが、実際は違っていたという場合がかなりあります。そのような間違えて覚えてしまっていたことがないかしっかり確認します。
③自分の知らないことがないか確認する
自分で教科書やワークを学習してしっかり身につけても、それ以外のポイントだったりコツだったりを先生が説明してくれることがあります。自分が理解していないことや身につけていないことの説明があれば、それをしっかり聞いてノートに書き留めて身につけるようにしましょう。
上記の3点に気をつけて授業を受けて、学校の授業が終わった段階で分からないことが全くない状態にすることがとても大切です。ここで分からないことが残っていると、それ以降は自力(調べたり、親や友達に聞いたりして)で理解する必要がありとても大変です。もし学校の授業が終わった段階で分からないことが残ってしまっていたら、すぐに学校の先生に質問するか、その日のうちに友達や親、塾の先生などに質問して必ず理解するようにしましょう。
復習では何をすればよいか
学校の授業で習ったら、その日か遅くとも翌日には復習をしましょう。ここで、復習までに時間を空けてしまうと、せっかく分かったこと等を忘れてしまいます。忘れてしまう前に少しでも早く復習することが大切です。
次に復習では何をすればよいかについて説明します。
①学校の授業を受けて理解できたことや新しく知ったことを身につける
学校の授業で理解できたことや新しく知ったことを復習してしっかり身につけておきましょう。ただ授業で習っただけで放置しておくと、必ず忘れてしまいます。忘れないうちに繰り返し復習してしっかり身につけましょう。
②学校のワーク(2回目)を解いて、丸つけして、復習する
予習で1回解いていますが、もう一度学校のワークを解いてみます。この時に気をつけることは、予習で間違えたり分からなかったりした問題がしっかり解けているか、また解くスピード(時間)も問題ないか確認します。正確に解けても文章や問題を読むのに時間がかかり過ぎてしまうようでは、テストで制限時間内に終わらせることができません。全問しっかり解けることはもちろんのこと読み解くスピードにも気をつけましょう。
2回目のワークでは、時間があれば全問解いた方が良いですが、余裕がない場合は予習の時に解けなかった問題、間違えた問題、苦手だった問題、解くのに時間がかかり過ぎた問題だけでも大丈夫です。
今までの学習では予習をせずに学校の授業を受けて、授業が終わった後も身についていないところや分からないところがある状態だったために復習がとても大変でしたが、予習や学校の授業でしっかり学習することによって復習がとても楽になり、しっかり身につけることができます。
定期テスト前は何をすればよいか
次に、定期テスト前(1週間前~前日)には何をすればよいかについて説明します。
①学校のワークでテスト範囲になっているページを解いて、丸つけして、復習する。
既に予習と学校の授業の復習で2回ワークを解いているので、今回が3回目になります。今回も解くのは2回目で解けなかった問題、間違えた問題、苦手だった問題、解くのに時間がかかり過ぎた問題だけでも大丈夫ですが、スムーズに解けた問題でも2回目から時間が経って忘れている可能性があるので、どんな問題があったか必ず全体を軽く見ておくようにしましょう。
②教科書やノート、学校で配られたプリントを見直して、忘れているところを覚え直す。
定期テストは学校の教科書や授業で先生が説明・板書したところ、配られたプリントから出題されることも多いです。そのため、学校の授業から時間が経って忘れてしまっている可能性があるので、テスト前にもう一度教科書やノート、プリントをしっかり見直しておきましょう。
また、日々学校の授業の予習をして、丁寧に学校の授業を受け、しっかり復習をしていれば、テスト直前にはワークは2回してありしっかり理解もできているので、定期テスト直前になっても慌てることなく余裕をもって準備できると思います。ぜひ、頑張って定期テストで高得点を目指しましょう!