予習と復習のどちらが大事か
予習と復習について思うこと
よく「予習と復習のどちらが大事か」という議論を耳にします。
その場合、「どちらも大事」「復習が大事」という結論が多い気がします。
私の考えとしては、勉強が得意でないのならば断然「予習が大事」です。
なぜ「予習が大事」なのか
勉強が得意で、予習をしなくても毎回の学校の授業で先生が説明されたことをしっかり理解できていますか?
もしそういう生徒であれば、理解できたことを身につける(定着させる)ため、更に発展問題も解けるようになるために「復習が大事」です。
でも、そのような生徒は全体で何%いるでしょうか?
勉強が苦手な生徒のほとんどは、学校の授業で先生が説明されたことを理解できなくてただ聞いているだけだったり、授業時間が苦痛だったり、ただ何となく授業を受けて授業時間を無駄にしていないでしょうか。
そのような勉強が苦手で学校の授業で分からないことがある生徒は、まずは予習を大切にして学校の授業でしっかり理解できるようにしてあげる必要があると思います。
学校の授業時間は50分授業×5限とすると毎日4時間位あります。
その授業時間をしっかり有効活用することこそ、成績アップの近道です。
予習は何をすればよいか
明日(次回)の授業で学習する内容をしっかり理解することです。
例えば、英語であれば、明日(次回)の授業で学習する教科書のページの
①新出単語や覚えていない単語のスペル・意味・発音をしっかり覚える
②新しい文法を覚える
③教科書に対応するページのワーク(問題集)を学習して、分かる問題と分からない問題を区別しておく
④教科書の英文をノートに写し、自分なりに訳しておく
最低限この4つはしなくてはいけません。
もし「こんな大変な事やってられない!」という生徒がいるとしたら、その生徒はきっと勉強不足です。上記の4つはもし予習でしないとしても、定期テストや入試でしっかり得点を取るためには必ずやらなければいけないことです。それを復習でするのか、私がおすすめするように予習でするのかの違いだけです。
勉強が苦手な生徒が上記4つを自力でするのは大変です。親や友達に助けてもらいながらでもしっかりできるのであれば良いのですが、そうでない場合は塾の利用も考えてみましょう。
どういう塾を選べばよいのか
いろいろな塾があってどういう塾を選べばよいのかですが、塾には大きく2パターンあります。
①集団授業(クラス)塾
②個別指導塾
です。
①の「集団授業(クラス)塾」は学校の授業のように黒板やホワイトボード等を使って講師が授業を行い、生徒はそれを聞いて理解を深めていくパターンです。これは学校の授業に近いです。勉強の基本がしっかり身についている生徒は、重要なポイントや解法テクニック等を分かりやすく解説してくれるためこちらがおすすめです。
②の「個別指導塾」は生徒1人ひとりの理解度や目標によって課題を決めて、その生徒に合わせた指導をするパターンです。勉強が苦手な生徒は基本から、得意な生徒は発展問題や総合問題などというように、生徒一人ひとりに合わせることができます。勉強が苦手な生徒はこちらがおすすめです。
学校の授業はどのように受ければよいか
次に、学校の授業の受け方です。
上述のように予習をしっかりしてきてあれば、授業の内容の70%以上は理解できているはずです。
英語であれば、
①覚えた単語の発音は合っているかの確認
②覚えた文法は合っているかの確認
③教科書に対応するページのワーク(問題集)を学習して、分からなかった問題を授業を聞いて理解する
④教科書の英文を自分なりに訳したのは合っているかの確認
⑤自分が理解していないことや知らなかったことを説明されたらノートに書きこむ
など、基本は自分が予習で身に着けたことが正しいかの確認と自分が知らなかったことの知識を得ることです。
さらに、予習をすることで授業中に余裕ができたようであれば、まだしっかり覚えていないことを覚えたり、次のページの予習をしたり、授業時間を徹底的に有効利用しましょう。そうすることで、家庭学習の時間を減らしてあげることもできます。
大事なことは、学校の授業が終わった時点でその授業で学習した内容で分からないことが全くない(100%しっかり理解できている)状態にすることです。もし仮に、授業が終わった時点で分からないことが残ってしまっている場合は、復習の中で自分で何とか理解する必要があるため、とても大変でたぶん分からないままにしてしまう事でしょう。予習をすることでそのようなことがほぼ防げますし、もし分からないことが残っても分からないことが明確なので、すぐに先生に質問することもできます。もし授業後に分からないことが残った場合は、すぐに学校の先生や友達、塾の先生等に質問して、必ずその日のうちに理解しておきましょう。